仏壇とは?御仏壇についての知識を深めるために

核家族化が進み仏壇のない家庭が増えています。
親が亡くなり始めて仏壇を購入するという方がほとんどであるように思います。
多くの方が、普段からお寺様とのつながりもほとんどないため、どのような仏壇を選べば良いかわからず、また、身近に詳しい人もいない方が多いため。どこで、どんなお仏壇を購入すればよいかわかりません。
お仏壇は、先祖と私たちをつなぐ心の拠り所となるものです。
一生に一度あるかないかの大きなお買い物です。
なかなか買い替えは出来ません。お仏壇についてよく知って頂くためになれば幸いです。

お仏壇の購入の前に

ご購入のタイミングは、様々です。身近な方がお亡くなりになった時は、四十九日の忌明け法要までにお仏壇を準備することが一般的です。
ご購入するときは、お仏壇以外にも、宗派にあったご本尊、お位牌、花瓶や香炉などの仏具も必要となります。
トータルでのご予算を立てておくと良いでしょう。

購入の時期や予算

いつ購入されても良いものです。購入しようと思われたときが、「ご縁」です。
そのきっかけが、新築や改築の場合もありますし、お子様の御結婚であったり、身近な方の死であったりする場合があります。
身近な方が亡くなられた場合は、四十九日や三十五日の忌明けの法要までに準備することが一般的です。
前もって、仏壇を安置する場所を決めて、安置する空間の、幅や高さ、奥行きなど寸法を測っておくと選ぶのにスムーズです。

仏壇の購入は、高価な買い物と言えるでしょう。
仏壇以外にも、御本尊や位牌、花立花瓶香炉などの仏具も必要です。下見で、何軒か仏壇店を訪問し、説明を受けて値段を調べて大まかな予算を立てても良いでしょう。
仏壇の価格は、海外で大量に生産される安価なものから、一点ものと言われる伝統工芸品まで、幅が広いものです。
仏壇は、何度も買い替えるものではありません。一生に一度あるかないかのお買い物となります。一度購入したら、何世代に物渡って引き継がれていきます。
良いものを選びましょう。

お仏壇の置き方や向き方角

仏壇は、家のどこかに祀らなければならないと言う場所はありません。
仏間や寝室、和室、居間など、お祀りしやすい場所、手をあわせやすい場所がよいでしょう。
方角にも、どの向きが一番、という決まりはありません。
昔から言われている仏壇の方向について諸説。参考程度にご覧ください。

西方浄土説

西方浄土とは、極楽浄土のこと。仏壇を東向きに置き、西方に合掌し、ご本尊を礼拝すると同時に西方浄土を拝む形をとります。

本山中心説

仏壇の前に座って拝む延長線上に、宗派の総本山がある方向に置きます。本山の位置、住んでおられる場所によって、方角が異なります。

南面北座説

仏壇を北を背にして南向きに置きます。この置き方は、自然と仏壇に直射日光が当らず、南側からの風もよく通って湿気を防ぎ、家の中で仏壇を置くのに最適な場所となります。

いろいろなお仏壇 様々な種類

仏壇の種類には、大きく3種類。
漆黒と金の技が光る金仏壇
木目を生かした唐木仏壇
現在の生活空間にマッチする都市型仏壇
3種の中から、大きさやデザイン、好み、技術、産地などを製品選びの基準とされると良いでしょう。

金仏壇

金仏壇は、全体に黒の天然漆や合成塗料で塗装を施し、内側に金箔を押して仕上げた伝統的なスタイルのお仏壇になります。浄土真宗は、金仏壇が多いといわれますが、浄土真宗以外(余宗)でも、金仏壇を求められる方もいらっしゃいます。
金仏壇は、伝統工芸品の指定を受けている商品もあります。伝統工芸品と言われる高級品から、各パーツを輸入して国内工場で出来る仏壇、各パーツの調達から塗装、仕上げの工程すべてを中国などの工場で仕上げるお値打ちタイプの仏壇まで色々ございます。

唐木仏壇 黒檀・紫檀・銘木仏壇

唐木仏壇は黒檀や紫檀など高級銘木を使用した仏壇です。
東京唐木仏壇や大阪唐木仏壇は江戸時代に培われた工芸技術が生かされ明治時代でも製造されてそうですが、戦後になり、多くの産地で製造され、普及した仏壇です。柾目の黒檀や板目の紫檀など、材の木目を生かして作られた高級仏壇から、プリント合板や転写シートを使用したお値打ち品など、色々ございます。
産地としては、徳島県や静岡県で製造される事が多いのですが、最近は金仏壇同様に、中国やベトナムなどで製造される為、高級品でもお値打ちに求められるようになりました。

都市型仏壇・家具調仏壇

家具調仏壇はモダン仏壇 新型仏壇 都市型仏壇などとよばれ和室がなくても置けるようなマンションやフローリングの部屋にも違和感な置くことが出来る新しいタイプの仏壇です。ナラやニレ、ウォールナット、などの材をを使用しています。また、天井にダウンライトを埋め込むことによってご本尊や仏壇内を明るく照らします。仏壇表面に、無垢板を使用したりつ突き板張り、木目印刷、プリント転写などがあり、最近人気なのは、バーズアイメイプルを使用し鏡面塗装をした高級品を自宅の家具に合わせて求められる方もいらっしゃいます。

仏壇・仏具の飾り方

仏壇は、宗派によって安置する御本尊や仏具が異なります。
ですので、ご自分の宗派をよく知った上で仏壇仏具を選ぶようにします。
仏壇の中の中心と言われるご本尊は、仏像とお姿を掛け軸に仕立てた掛軸があります。
予算や宗派によって選びます。
また、本尊の他、毎日お参りするのに必要な仏具を飾ります。

お仏壇のある生活 役割

お仏壇にはどんなイメージをお持ちでしょうか?
人が亡くなられたときに必要なもの、お墓のようにご先祖様や亡くなられた方のために手を合わせるもの。
お墓があるから仏壇は必要でない
色々なイメージをお持ちの方がいらっしゃるかと思います。

どんな役割があるのでしょう。深く考えて見ましょう。
一昔前には、どの家庭にもお仏壇がありましたが、最近では、都市化や核家族化が進み、仏間や和室のない住宅事情なども一因となり仏壇離れが進んでいます。
地方から都会に出てきた人の家庭などでは、「実家に仏壇があるから必要ない」とか「身近な家族で死んだ人がいないから実感がわかない」と言った理由などからお仏壇を持つ必要性がないため、持たない人が多いようです。


家族が揃う場

現代の家庭では、全員が揃う事は難しい事かもしれませんが、週に一度、月に一度でも家族が揃ってお仏壇にお参りすることを習慣づけ貴重な時間をともにする事が出来る。

感謝の心を育てる場
お仏壇にお参りすることによって、「自分が今こうして生きているのは、仏様ご先祖様のおかげ」ということを自覚し、自分は一人ではない、家族とつながりを確認し、「感謝の心」を育てる事が出来る。

子供の情操教育の場
揃ってお参りできなくても、自分の両親や祖父母が、毎日のようにお供え物をしてお参りしていれば、子供達には、仏様やご先祖様に敬いの心が生まれます。そして、目に見えないものの価値を考える姿勢、他人に対する自愛に心、そして思いやりを育てる場となる事が出来る。

自分を見直す場
現在は、行き過ぎた個人主義や利己主義、物質的な快楽主義に対する反省が求められています。誰もが、他人との競争や比較に明け暮れる日々に疲れ、本当の自分らしさを忘れかけている事が多い中、お仏檀に向かい合う時間は、自分自身を見つめ直す場となる事が出来る

心の悲しみを癒す場
愛する親族を失うと大きな悲しみを感じます。仏壇を前にして、亡くなられた親族と会話しその関係を考え直し、自分を見直しながら人は悲しみを乗り越えます。その語らいの場となる事が出来る。
飛鳥時代、天武天皇が「諸国、家ごとに仏舎を作りてすなわち、仏像及び経を置いて、礼拝供養せよ」と『日本書紀』に記されているころから始まった仏壇の起源から、1400年超。
宗教的な心をはぐくみ、感謝や思いやりの心を育ててきたお仏壇が、この現代社会において再び、見直され大切なものである。と位置づけられるよう切に願います。

お仏壇の歴史

白鳳14(西暦686)年3月27日に天武天皇により「諸国の家ごとに仏舎を設け、仏像・経を置いて礼拝供養せよ」との詔が出され、これが日本において仏壇をご安置するようになった起源とされています。(『日本書紀』)

庶民がお仏壇を本格的にお祀りするようになったのは江戸時代とされており、現在のような仏教と先祖供養や葬式が強く結びつくようになったのは、江戸幕府の檀家制によるものだと言われています。
全日本宗教用具協同組合では、天武天皇の勅が出された3月27日にちなみ毎月27日を「仏壇の日」として、制定しています。
お仏壇の原型として、飛鳥時代につくられた法隆寺にある玉虫の厨子がよく知られています。